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2014年10月09日

嫁、最後の多久へ。

そうなんです。

事件という事件はさほどなかったのですが、

今まで嫁の日記を楽しみに見てくださっていた方々のなかでは

嫁といえば多久事件と思ってくださっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

っということで、

たぶん最後になるであろう

今日の多久への旅も書き留めておくことにしました。


急遽嫁が行くこととなった多久畜産公社。

今日も準備万端、

手袋よし!氷よし!

ガンガンに冷えきった車内の温度よし!

そんなこんなで余裕を持って多久へ。

車内の音楽はもちろん嫁が愛して止まないミスチル。

懐かしのベストでも聞いていこう。

恐ろしくゆっくり走る車の後ろだったが、

なんとか昼までには着きそうだ。

武雄への道を進み、多久へは左に入る。

一本道で一車線一車線の道。

工事で片側一車線になっており

止められること5回。

どんなけこの一本道で工事やってんねん!

ちょっと工事のおじさまにつっこみそうになる嫁。

だめだ、このままじゃ12時過ぎそうだ。

早く行きたいが、トラックだらけの一本道。

嫁のマーチなんて鼻くそみたいなもんだ。

トラックに挟まれ法定速度の半分で走る。

イライラ〜。

まぁ、でもそんな時はミスチルを歌おう。

ちょうど「くるみ」という曲が流れて来た。


「今以上をいつも欲しがるくせに
変わらない愛を求め歌う」

そうなんだよなぁ〜。

平穏に終わる一日に「あぁ毎日毎日何やってんだろなぁ」っと思うけど、

恐ろしいニュースを見たら、「はぁ、やっぱ平和な平穏な日々が一番!」

っと勝手なことを思う。

そんなこんなでいちいちミスチルの歌詞に共感する嫁。

イライラはいつの間にかふっとんだ。

何度も何度も片側一車線工事を乗り越え、

畜産公社についたのは12時を10分ほど過ぎていた。

完全にお昼休みモード。

ヤバイなぁと思いながら事務所へ。

「すみません〜はらのですけどぉ〜」

低姿勢でいくことを覚えた嫁は

下から下から。

明らかに嫌そうな雰囲気だが、

一人の女性が嫁に対応してくれる。

「あっ、はらのさんですね」

彼女のデスクにはほっともっとのお弁当が蓋をあけて食べられるのを待っている。

なんかホント申し訳ない。。。

対応してくれた女性が年配の男性に

「はらのさんですよぉ!」

っと言う。

年配の男性も明らかにな嫌そうな顔をしている。

あぁ、やっぱり昼休み明けまで待てばよかったかなぁ。

でもなぁ。

早くお肉を店舗に運びたい!

その一心で粘る嫁。

年配の男性が、どこかに内線で電話をしてる。

「昼休みやのにすまんね〜。はらのさん来たから用意して!」

おいおい、はらのさんに聞こえてるよ。

わかってるよ、昼休みなのに申し訳ないことはもう充分にわかってるよ。

さっさと帰るから許しておくれ。


しばらくして、

「準備できましたので」


っといつもの引き渡し場所へ車をまわす。


車の中は冷蔵庫より寒いんじゃねぇかっと思うほど寒い。

すぐさま用意していたパーカーをまた羽織る。


出てきた若いお兄さんと美味しいお肉がつまった箱。


うん、間違いない、

お兄さんも嫌そうな顔してる。

すまない。

でも

でも

いっぱい工事してたんだよ。

だからなんだよ。

5回も止められたんだよ。

心の中で嫁はつぶやく。


嫁、1秒でも早く去ろうと、

重たい箱を必死で車に積み込む。

しかし重すぎてなかなかうまく運べない。

おい、兄ちゃんよ。

見てるんだったら手伝ってくれよ。

これが若い可愛い姉ちゃんだったら、手伝うんじゃねえのかい?

ふんっ。


38歳嫁、勝手にひがむ。

ふんっ。


その時、

「たいへんそうやな~。全部積めるんかぁ~」


救世主が現れた。

パタパタ必死で車に積み込む嫁に見るに見兼ねての登場なのか。

嫁の横に一人のおじ様。

制服的に畜産公社の方みたいだ。

「すみません、昼休みに。すぐに積み込むんで。」

嫁がおじ様にそう言うと、

「よかよか。一人じゃ重たかろう」

っと一緒に夢のミラクル牛肉BOXを運んでくれる。

なんと!

なんとジェントルマンなの~。

嫁、感動!

ここについて初めて嫁を嫌そうな顔で見なかったおじ様。

そのおじ様の行動を見てか、

さっきまで見てるだけだった若者も手伝いだした。

素直に感謝すればいいものの

嫁の中の悪ーい嫌味菌がつぶやく。

「ちっ、今頃かよ」

あかん、あかん、

純粋に手伝ってくれているのだ。

昼休み、お腹が空いてるにも関わらず手伝ってくれているのだ。

「ホントすみません」

二人のジェントルマン、

いやっ

一人のジェントルマンと

今ジェントルマンになりたての若者に

嫁はお礼を言う。

「よかよか」

根っからのジェントルマンが答えてくれる。

この二人のお蔭で早く積み込みが終了。

「ありがとうございました!」

もう一度二人のジェントルマン、

いやっ

一人のジェントルマンと

今ジェントルマンになりたての若者に

再度お礼を言い、凍えそうな車に乗る嫁。

車の中は美味しそうな牛肉でいっぱいだ。

なんか幸せな気分になる嫁。

早くシェフに届けよう。

そして美味しくカットしてもらい、

大好きなお客様達に食べてもらおう!


ルンルンルン。


いやぁしかし寒いなぁ。

っと赤信号で手をこすろうとしたとき。

嫁の腕が赤い。

なにっ??

またなんかあった??

牛ちゃんの血??

いや、そんなことはない。

全て真空状態で箱に入っている。

すぐに臭う。

クンクン。

やっぱり血の匂いだ。

なんだ?

すぐそこにある車内用の雑巾で拭いてみる。

き・き・切れてる~!!!!!!

そうなんです。

すっとこどっこいの嫁は

ダンボール積みをあまりにも焦りすぎて、

たぶんダンボールと腕に摩擦を起こし

綺麗にダンボールの底面の一辺の跡が腕に。

そこが切れて血が出てるのです。

ぴょえ~!!!!

自分の血だと思うとどんどん痛くなっている気がしてくる嫁。

痛いよ~。

しかも自分の血だと思わなかったから

おもいっきり傷口を雑巾で拭いてしまったぁ~(T_T)


っということで

嫁の最後の多久への旅は

流血で締めくくることとなりました。


しかし流血しただけの甲斐がある

めっちゃ美味しいジャージー君がはらのくんで販売出来てひとまずはよしとしよう。


嫁の両腕にある一本線の傷、

名誉の負傷ということで。








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Posted by 牛飼いの嫁 at 17:55│Comments(0)牛飼いの嫁日記
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