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2014年02月19日

嫁、東へ。~東京編1~

嫁、羽田駅からの乗り換え。

田舎者丸出しで、ネットからプリントアウトした電車の路線図をおもむろに見る。

嫁のとりあえずの行先は代々木。

実は嫁、会社勤めしてたころ、本社会議で東京に来ることも。

しかしながら、嫁は残念ながら東京という場所が苦手である。

別に東京でスリにあったわけでもないし、

東京の人に恨みもない。

なのに、東京が苦手だ。

たぶん、嫁は関西で育ったからだろう。

もちろん、関西人でも東京に憧れたり東京が大好な人もいる。

ただ、嫁より歳上で阪神ファンの人なら80%くらいの確率で

「東京嫌い」だろう。

なぜか標準語を聞くだけで、喧嘩を売られてるような気になる。

完全に病気だ。

関西人がちょっと苦手な相手のものまねをするとき、

その苦手な相手は必ず標準語を話している設定になる。

不治の病だ。

そんなこんなの理由で昔の嫁は出張で東京に行っても、すぐに帰っていた。

週末の東京出張でも、終わればすぐに関西へ帰る以前の嫁。

そのせいで東京には行ってたけど、全く路線図や地名が頭に入っていない。

そう、話は長くなったが、なんせ東京は右も左もわからない嫁。

代々木には京急線に乗らなくてはいけないという情報をもとに

京急線の乗り場を探す。

地下へどんどん降りていく嫁。

大阪でも通勤で地下鉄を利用していた嫁なのに、

もう地下に行くことに抵抗を感じている。

地下に降りれば降りるほど息苦しくなっていく錯覚に陥る。

もう嫁は都会には住めない体になってきている。

めちゃくちゃ階段で下ろされた先に、目的の電車の切符売り場を発見。

切符くらい買えるよ~っと上に設置してある料金表を見る。

嫁、青ざめる。

わからん。

駅の名前や路線が多すぎて、自分の目的地の駅がこの料金表のどこにあるかがわからない。

マジか。

駅員さんに聞きたいが、標準語で返されると思うとしゃくなので、自力で探すことにする。

ただ救われたのはさすがの羽田駅。地方の人もいるからか、嫁のような路線図をガン見している人は他にもいる。

勝手に仲間意識が生まれる嫁。

「一緒に探しませんか?」っと

声をかけたくなるがぐっと堪える。

「代々木、、、代々木、、、、」

結構有名な駅名だから大きく表示されてると思いきや

小さくこじんまりと代々木という文字が現れた。

「もしや代々木ってしょぼいのか、、、」

そんなことを思いながら切符を買い、さらに階段を降りのりばへ。

待ち時間はどのくらいかなぁ~っと時刻表を見ようとした瞬間、電車が勢いよく入ってきた。

電車に乗り込む嫁。

運良く座れた。

あたりをキョロキョロ。

どうやら大阪のように大きな声でしゃべるおばちゃん集団はいないみたいだ。

携帯の充電が切れることを一番恐れている嫁は

こんな暇な時間でも携帯を操作できない。

今携帯の充電が切れたら、それこそもうおしまいだ。

仕方ないのでまた人間観察をする。

座っている人の半分くらいはタブレットでピコピコ何かをしている。

ふぅーん。やっぱり時代はタブレットなのね~。

嫁、キョロキョロ。

電車のドアの上には「次は〇〇駅」とデジタルで表示されている。

便利な世の中になったものだ。

嫁、昔電車で寝てしまい、起きた時の「えっ!今どこ!?」っと窓から必死で景色を確認し

自分のいる場所を把握するドキドキ感は今の子にはないんだろなぁ。

デジタルを見ると今どこにいるのか一目瞭然だ。

そんなこんなで乗り換えるべき駅に着く。

「品川」だ。

駅に降りるがどっちに行けばいいかわからない。

ま、とにかく歩こう。

とぼとぼ。とぼとぼ。

山手線の乗り換え口を見つけた。

よっしゃ!

しかし、乗り換え口の間に改札がある。

おいおい。ここに切符を入れると出てくるのか?

嫁はまだまだ目的地に着いていないぜ。

みんなサクサクと改札を通っていく。

もちろん大半の人がピッとかざして通っていく。

切符を握りしめる嫁。

あたいはピっじゃねえんだよ。

切符を改札機に入れるのか入れないのか。

しばらく悩んだ末、いちかばちかで入れてみた。

改札機の向こうから嫁が握りしめた切符がぴょいっと出てくる。

「あたりまえじゃねーか、出てくるぜ」

切符がそう言ってるように思える嫁。

ちっ。

切符を取り山手線のホームへ急ぐ。

人と待ち合わせをしているのだが、結構時間が迫って来てる。

しかし嫁はここからその待ち合わせ場所にどれくらいかかるかがわからない。

遅れるのか、間に合うのか、見当がつかない。

とにかく急ごう!

山手線に乗り込んだ。

まぁこの電車は先ほどの電車とは違い人が多い。

すみません~っと奥の方に入る嫁。

すっごい香水の匂いがぷんぷんする。

ふっとまたココナッツのことを思いだす。

ココナッツよ、自分を見失うのではないぞ。

そんなこんなでもみくちゃにされながら代々木に着いた。

代々木は思っていたよりも小さな駅だった。

まぁそれでも大都会は大都会なのだが。。。

さぁ、ここからが問題だ。

指定されている場所までが全くわからない。

仕方ない。標準語はあまり聞きたくないが、交番に行くことにしよう。

駅前にあった交番に入る。

暇そうにしている若いおまわりさんが一人。

嫁、「すみません、ここに行きたいのですが。」

おまわりさん、苦笑な感じで嫁にいう。

「ほらっ、あそこですよ。見えてるでしょ」

っとすぐそこのビルを指す。

む~か~つ~く~!!!!!!!!!!!

こちとらどこから来てると思っとんじゃい!

佐賀やぞ!佐賀!

こんな何本も道が分かれとんのにわかるかい!!

君が伊万里に遊びに来たって絶対案内したらんからなぁ!!!!!

めっちゃムカついてた嫁ですが、まぁ嫁も大人なので、

ちょっと睨みつけながら「ありがとうございました」と交番を出る。

チッ。

待ち合わせ丁度くらいの時間に嫁到着。

初めてお会いする相手。

少し真面目なお話合い。

その真面目なお話中に嫁お腹が鳴った。

しかも結構な音が出た。

あわてた嫁はなぜか机で足をぶつけ大きな音を出す。

相手の方が「大丈夫ですか?突然どうしたのですか?」

嫁「いや、ちょっと足がぞわっとしちゃって~、すみません~」

なんだよ、その言い訳。

ぞわっとしてってなんだよ。

自分で自分をつっこむ。

やばいなぁ~、嫁、そういえば朝から何も食べてなかったなぁ。

これはお腹の虫が鳴って鳴って鳴りまくりそうだ。

もう嫁は完全にその真面目な話が頭に入ってこない。

「お腹よ鳴るな。お腹よがんばれ」

それを願うばかりだ。

それでもお腹の虫はいうことを聞かない。

そのたびに嫁、机になにかをぶつける。

4・5回ぶつけていたら、相手がさすがに不審そうな顔で嫁を見ている。

消えたい。

食べたい。


「じゃあそういうことで」

やっとお話が終わった。

嫁、走り出た。

その部屋を出た瞬間大きな音でお腹が

きゅるきゅるきゅる~っと鳴った。

っと思ったら

プー

気が緩み、おならもでた。

嫁がもてない理由はいろいろあるけれど

きっとこれも立派な理由の一つであろう。


つづく



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Posted by 牛飼いの嫁 at 20:30 │牛飼いの嫁日記